最近の語彙研究の悩み

最近5年近くは、語彙研究をしている気がする。そこでこれまでやってきた研究と今の悩みを書いておこうと思う。

もともとは、動機づけを研究していたが、動機づけを高めるのは成績だという結果が修士論文での結論だった。

では、成績を高めるために教師は何を教えるかを考え抜いた結果、語彙指導が欠かせないと実践を通して強く感じるようになった。

さらに、イギリスのNottingham大学院で研究していたとき、Norbert Schumittの授業を受けた。その授業の面白さも手伝ってか、私の2つ目の修士論文は、語彙テストに関するものになった。

日本に帰ってから、私の指導が行き詰まり、どうしたものかと悩んでいたが、結局は語彙指導がうまくいかないことが一つの要因だと思い、フラッシュカードの使用をやめ、単語リストでペア活動をする方法に切り替えた。これは、上手く機能し、比較研究をした結果でも、ペア活動の効果がある程度立証された。

次に、単語テストもリストでするのではなく、1文の中に新出語を埋め込んだ形式のテストが自分の中でヒットした。

では、研究として次に私は単語を教えながら、文法の定着を促進するような語彙指導ができないかと考えている。一時、Lexical Grammarがそれだ!と思っていたが、本を買って読んでみると、語彙のCore Meaningを教える指導に近いものだという印象を受け、イメージと違うと考えた。私がやりたいのは、Grammaticalized Lexis??なるものだと思う。

まずは、Lexical ApproachというLewis大先生の基本に立ち返って、研究をスタートさせようと計画中。先は長そうだが、この冬休みから少しずつ研究を進めていきたいと思う。がんばりま〜す(^^)