実用性の高いアンケートの必要性について

今年、全国英語教育学会の紀要を書いて先程提出しました。
中身は、実用性の高い調査紙が必要だという内容です。

中部の学会で、エビデンスの話が出たのもあるが、もともとアンケートの良しあしについてはとても興味があった。アンケートってやろうとしてもなかなかできない。もちろんやってみることはできるけど、それが研究的に見てどうなの?っていうのは常につきまとう。

研究であれば、ある程度ましな調査紙を作ったり、論文読んで他の人の真似をして調査紙を作るだろうけど、では現場レベルではどうかっていう話…

自分が見てきた経験から言えば、すごいやばい(悪い意味でw)

といっても自分の作るものが言いということではないが、誘導的な印象をもつ項目もあるし、思いつきで項目を増やしていたり、「1番〇〇なものを選んで」とかで選んで、それを報告しているだけとか…

今回の調査紙は、自己決定理論に基づく動機づけの質問紙を作ってみたものだけれど、今回の研究が良いわけではないが、今後調査紙の実用性の重要性の議論はぜひもっと活発になってほしい。

現場レベルでもっと使いやすく、また価値のあるアンケート調査が増えて、その結果が研究に生かされるようなサイクルができればと切に願う今日この頃の自分です。

日記 今年度の英語授業チャレンジ 教科書CD購入

新年度が始まった。今年度は持ち授業数が多く、忙しくなりそうですね。
とりあえず、昨年度は3年生を担当していたので、また新たな気持ちで頑張っていこうと思います。

今年度は、教科書CDを生徒全員に家で聴いてもらうべく、購入を決断しました。他の英語教員の反対(?)や同意を完全に得られたわけではなかったと思いますが、なんとか購入に踏み切ることができました。

英語は教科書が読めなくなってしまったら授業についていくことが難しいのは言うまでもない。ということは、CDがなかったら授業で読めるようにしない限り、家で復習することができなくなってしまう。さらにリスニングを家で取り組もうと思ったら、CDがなければできない。これは、現在の英語教育の大きな問題点の1つだと思う。

ちまたの本屋にCD付きの学習本が溢れているこの時代に、中学校の英語教科書にCDは別売りである。そして、毎年そのCDを注文させるべく封筒を渡しても、購入する生徒は全校生徒の3%ぐらいのものだろうか。これでは、英語の力を伸ばすことは難しい。

もちろん購入させることは賛否両論あるだろうが、今後はぜひ国が思い切って生徒全員にデータなりCDなりで音源を提供するぐらいのことをして欲しいと思う。英語が苦手にならないように、またたとえ苦手であっても、家でやる気のある生徒には英語を聴ける環境を整えてあげたいと思う。

『ラクイチ(ラクに楽しく1時間)』もうすぐ出版!

もうすぐラクイチというシリーズの英語版が発売されます。

福井県の英語教員4人が集まって、夏休みから少しずつ書いていった授業アイディア本なんですが、ようやく発売されますね。私は、その中の12個ほどのアイディアを担当しました。今まで何となく授業してきて、またいろんな先生や本からアイディアをいただき、自分なりのアレンジを加えてまとめてあります。

合計50のアイディアとコラムになっていますので、英語の先生方で興味があればお手元に1冊置いてもらえたらと思います。(少なくても)5個ぐらいは自分の授業でも参考になり、実際に使えるものがあるのではないかと思います。

もし、何か疑問点や使ってみて気づいたことや感想などあれば教えていただければ幸いです。

よろしくお願いします。

英単語の品詞を教えることについて

 中学生って、英単語の品詞を知らないことが多い。まぁ、あまり意識して教えてないだろうから仕方ないし、自分もそれほど教えてはこなかったが、品詞を知らないということは、英作文は難しいだろうと思う。
 動詞がわからないと、文の中に動詞が2個出てきたり、動詞がない文を作ったりする。「動詞ないよね」と言えば、「そうですね」と返ってくるが、また次に書いてくる文も同じような文だったりすることはよくある。
 動詞ならまだわかりやすいが、形容詞と副詞は本当にわかりにくい。となると、どうやってBe動詞を使うか、副詞はどこに置くかとかは、いつになったら理解して使えるようになるのだろうかと最近疑問に思う。
 自分が中学生の頃は、ノートに品詞まで書いていたが、最近はそういう地味な作業(主に予習)をしている中学生はどのくらいいるのだろうか。また、先生はどのような意識で品詞を教えようとしているのだろうか。
 国語教育では、中2〜3ぐらいで徐々に品詞を教えていっているようだが、どうしても英語の品詞は国語よりも指導が早くなる。英語では、遅くとも中3ぐらいには品詞ごとの単語リストを作って、配布して品詞を意識させていくべきだと思う。ちなみに、私は入試直前の今、品詞ごとの単語リストを作って、少しずつ復習させてみようと思っている。みなさんは、いつ頃から教えているでしょうか?

中学 2 年生のテスト得点別に見る英語学習と動機づけの変化(中部地区紀要へ)

次の中部地区英語教育学会の紀要(2018)に自分の書いた論文が掲載されることになった。1年間やってきたことが形として残るのは感慨深いものだなとしみじみ思う。

テスト得点ごとにグループを作って、英語学習の仕方や得点の変化、そしてそれと同時に動機づけの変化を追ったものだが、自分の実感と合う結果が出たと感じている。

とは言え、「個人差がある」という当たり前と言えば当たり前の結果が多分に含まれているものだが、それってなかなか研究になっていないものではないかと思う。

こういう現場の先生から、そういった生の複雑と言えば複雑なデータを提供することは今後も増えるべきではないかと改めて感じた。

ぜひ読んでくれる人がいて、何か感じてもらえたら嬉しい。

センター試験終わった

センター試験が終わった。と言っても、私は中学校教員なのであまり関係はないが、教え子たちが受けたので、できているか少し気になった。

問題を少し見ると、発音問題や文法問題は一部中学生にも解けそうだなというものがあり、少し嬉しくなった。そこだけ中学生に解かせてみようかな〜(^^)と思いましたね。今やっていることが、先に繋がっていることに気づくことって大事なことだと改めて考えました。

学習習慣についての講演会

 本日は、奈良教育大学の豊田先生の講演でした。
 宿題の意義や分散学習、学習方略の多様な学習者が学業成績も高いなど、一般的にも言われていることをデータを基に立証し、再確認するというような講演でとても勉強になった。
 論文もいくつか紹介していただき、これから読もうと思う。これから生徒にこの講演で学んだことを生かしていけたらと思う。